有限会社ベスト・ライフ

技術紹介

いろいろな角度から汚泥を診断し、廃水処理の安定化を目指します。

水質分析による解析(BOD20日含む)

原水の水質検査は定期的に行う必要があります(季節変動を考慮)。
分析結果を解析し運転管理指導のコンサルタント
必要検査項目 BOD20日、COD、SS

汚泥検鏡による水質管理

活性汚泥は生き物です。DO、pH、ORP、SV、窒素形態等、これだけでは計り知れない部分があります。最後に頼りになるのは顕微鏡観察ですが、食物連鎖の果てに出てきた原生動物を指標にしたのでは情報が曖昧で遅すぎます。BODを資化するフロック生成細菌そのものを観察することが重要です。

廃水処理施設改善工事

過去の改善工事でもっとも多いのが散気効率の改善です。曝気槽にどんなに空気を送り込んでも散気効率が悪ければ元も子もありません。いかにして活性汚泥に利用されやすい気液接触状態をつくるかがポイントです(気液接触面積を大きく、気液接触時間を長く)

廃水処理施設改善工事

過去の改善工事でもっとも多いのが散気効率の改善です。曝気槽にどんなに空気を送り込んでも散気効率が悪ければ元も子もありません。いかにして活性汚泥に利用されやすい気液接触状態をつくるかがポイントです(気液接触面積を大きく、気液接触時間を長く)


何故生物診断が有効?

廃水を綺麗な水へ創っているのは微生物達(活性汚泥フロック)です。
微生物達(活性汚泥フロック)の生物相や健康状態を速やかに観察することによって、データ(数値)だけでは読み取れない、細かな変化までも把握する事が出来るのです。

(お医者さんが患者さんと話しをしながら、顔色等を診て診察するのと同じです。)

従って、原生動物のみを指標にして判断は出来ません。形状等から原生動物の種類を確認するのは容易なことなのですが、時としてフロックの健康状態と異なる場合に出現するものもあり、正確な状況を把握する上では、原生動物のみで判断を下すのは危険なのです。

適正DO値の迷信?

一般的にDO値は2~4mg/Lが適正と云われています。しかし、此のDO値はあくまでも<溶存酸素>であり、活性汚泥に利用し尽くされた<残りの余存酸素>ではありません。 普通の状態であればDO値で空気量を管理しても問題は少ないのですが、トラブル発生時には、 活性汚泥は自己防衛としてフロックの周囲に粘性物質を異常代謝し、食物を殆ど取らなくなり、酸素も消費しにくくなります。
曝気槽での酸化(処理)が不十分になっているにもかかわらずDO値は上がっていく為、 過曝気(過酸化)と勘違いしてしまうケースが多いのです。
未処理により、<極端な過負荷状態>になるとますます粘性物質が増えて、粘性バルキング ⇒ 糸状性・粘性併発バルキング へと移行していきます。

バルキング(汚泥の膨化)は何故起こる?

汚泥が沈まず、沈殿槽から流れ出してヒヤリとした経験をお持ちの方は多いのではないかと思います。では、何故汚泥が膨化してしまうのでしょうか?
バルキング(汚泥の膨化)は大きく分けて

があります。
しかし、全てに共通する要因は、<過負荷状態> や <酸素不足>で、ほとんどの場合該当します。
こちら側(人間側)から見れば 低負荷気味で、酸素も十分足りていると思っていても、活性汚泥(フロック細菌)側にとっては、難分解物 が多く、酸素も不足している場合が多いのです。
バルキングが起こりやすい環境になってはいませんか?

BOD/SS負荷値?

活性汚泥の負荷として重要なものは<BOD値>です。年数回、通常の廃水のBOD/COD比は是非計っておいて下さい。

<SS(浮遊物質)>も負荷となりますので、併せて分析したい項目です。
<有機SS> はゆっくりと消化されるもので、徐々にBOD負荷になり、
<無機SS> はフロック形成の核や、沈降性向上に役立つものです。

負荷の迷信?

『BOD値は高くないのに、処理が上手くいかなくて困った!』と云う経験がありましたら、これは下記のような場合かもしれません。

  1. 流入原水に難分解物(顆粒澱粉、固形油脂分等)が多く、BOD5日では処理しきれず、負荷として残ってしまっている。
  2. 突然の過負荷や、(活性汚泥にとって)毒物の流入、慢性的な窒素源不足で活性汚泥が粘性物質を代謝し、処理能力が落ちる。又、粘性物が負荷になる。
  3. 粘性バルキングに成っており、実際に活躍出来る汚泥量が少ない。
    (測定MLSS=機能不全の汚泥+健康汚泥)
  4. デットスペースからの腐敗汚泥が混入し、負荷に成っている。
    (腐敗汚泥を処理する為に、通常の4倍の酸素を必要とします。)
  5. 流入SS(有機SS)が多くBOD5では現れない負荷が有る。
    (弊社はBOD20を測定し、解析を行なっています。)
  6. 温度が低過ぎ、或は、高過ぎる。
    (標準は25℃で、5℃変化する事で、酸化効率数%変化)

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